ロゴサンプル
ロゴサンプルを作るのは、簡単そうで難しく、難しそうで簡単と言う、センスがモノを言う世界です。カンパニーアイデンティティと言う一般消費者やユーザーに企業のイメージを植え付けるために企業がもつ特徴や理念を集約して、シンプルに表現するものですが、ロゴサンプルはそのひとつの表現方法として、かなり前からニーズがあります。
ナイキの「スウッシュ(Swoosh)」と言うトレードマークとロゴは、女子大生に頼んで作ってもらったと言う話は有名ですが、企業やブランドを他社と区別するためのシンボルとなるトレードマークとして、ロゴマークを作るのに、何も有名なデザイナーに頼んだからと言って、企業の知名度が上がる効果が期待できるとは一概に言えないということです。
ロゴサンプルは、インターネットの個人や企業のサイトで公開されていたり販売されています。さらにロゴサンプルを提案してカンパニーアイデンティティを支援する公告代理店のインターネットサイトもたくさんあります。
ロゴサンプル自体は、コンピューターッグラフィックのソフトを使えば、それなりにらしいものは、誰でも造れると言えますが、消費者にインパクトを与えるためには、技術的な問題よりもアイデアやセンスの問題になってきます。最近のロゴサンプルのサイトが増えているのは、インターネットのサイトに関連した問題だけでなく、全てのメディアに関連するのがロゴですから、商品や印刷物、TVなどでもその宣伝効果は単に売上を伸ばすためのものに止まらず、企業のイメージやスタンスを示すもので、言わばブランドそのものと言えます。
イタリアやフランスのブランドが、自社のロゴを商品のデザインとして用いるのは、ロゴが単なるトレードマークとして使われているのではなく、ブランドそのものを表し、そのステータスそのものであることに他なりません。こうした企業のカンパニーアイデンティティを示す上で、ロゴは大きな意味を持っていますが、現状を見る限りいろいろな所で提案されているロゴサンプルは、旧態依然としたセンスのものが多く、簡潔に企業イメージイコールブランドイメージと言った遡及効果を狙ったものより、説明的なロゴサンプルが多く、日本におけるロゴに対する認識の遅れが窺えます。
ロゴ自体は非常にローテックな公告手法と言えますが、それだけにメディアを問わず、幅広いマーケットで、その効果が期待できるものです。その意味では、企業イメージの重要さは、伝統あるヨーロッパで、ブランドと言う概念によって企業販売活動に利用されてきたと言えますが、日本企業も自社のブランドの価値に気付いても良い頃です。